Steam DeckでおなじみのSteamOSに、また少しワクワクする話題が出てきました。
海外では、「自作PCにSteamOSを入れて、Steam Machineみたいに使えるようになるのでは?」という話が注目されています。
SteamOSは、ざっくり言うとSteam Deckにも使われているゲーム向けのOSです。
Windowsとは違い、Linuxベースで動いています。
「Linux」と聞いた瞬間に、そっとブラウザを閉じたくなる人もいるかもしれません。
でも今回の話題は、かなりゲーム好き向けです。
自作PCや小型PCをテレビにつないで、Steamのゲームをリビングで遊ぶ。
まるで家庭用ゲーム機のように使えるなら、ちょっと夢がありますよね。
ただし、ここで大事なのは「どんなPCでも、今日から簡単にSteam Machine化できる!」という話ではないことです。
この記事では、Tom’s Guideが伝えたValve関係者のコメントをもとに、いま期待できることと、導入前に見ておきたい注意点を整理します。
SteamOSアップデートで何が話題になっているのか
今回のポイントは、Steam Deck以外のPCでも、SteamOSを入れて“リビングのゲーム機”のように使う道筋が見えてきたと報じられている点です。
Tom’s Guideは、ValveのPierre-Loup Griffais氏がThe Vergeの取材で、SteamOS 3.8のリリース以降、好みのPCパーツを使って独自の“Steam Machine”を自作できるようになる趣旨を語ったと伝えています。
ここでいうSteam Machineは、昔の製品名そのものというより、「テレビにつないでSteamを遊ぶためのPC」と考えると分かりやすいです。
Steam Deckのように、電源を入れてSteamのゲームライブラリへすぐ入れる。
それを自作PCや小型PCでできるなら、リビング用ゲーム機としてかなり魅力があります。
ソファに座って、コントローラーを持って、PCゲームをサクッと起動。
ここまで来ると、もはやPCというより「Steam専用の遊び箱」です。
一方で、現時点では「普段使いのWindows PCをそのまま置き換えられる」と見るのは少し早そうです。
報道では、デュアルブート、HDMI-CEC、コントローラー相性など、実際の使い勝手に関わる注意点も挙げられています。
つまり、夢はあります。
ただし、夢を見る前にバックアップは取りましょう、というタイプの話です。
自作Steam Machineに向きそうなPC構成
報道から読み取れる“試しやすい条件”は、意外とシンプルです。
まずは、テレビに接続するPCであること。
次に、デュアルブートを前提にしないこと。
そして、単一のハードドライブ、つまり1つのストレージで運用することです。
Tom’s Guideが引用する形で、Griffais氏は、テレビに接続するPCで、デュアルブートを試す予定がなく、単一のハードドライブを搭載しているものなら、そこにSteamOSをインストールできるという趣旨を語ったとされています。
デュアルブートとは、1台のPCに複数のOSを入れて、起動時にどちらを使うか選ぶ仕組みです。
便利そうに聞こえますが、設定やトラブル対応は少しややこしくなります。
ゲームを遊ぶ前にOSの起動でつまずくと、テンションも一緒に再起動されてしまいます。
そのため、試すならいきなりメインPCを改造するより、SteamOS専用の“実験用ゲーム機”として1台用意するくらいが安心です。
余っている小型PCや、リビング用に組む専用PCのほうが相性は良いかもしれません。
GPUについては、「今」と「これから」を分けて考える必要があります。
報道では、将来的にNVIDIA製GPUを含む幅広いデスクトップハードウェアへ互換性を広げたい意向が語られています。
一方で、その時期はまだはっきりせず、焦って「この構成で完璧!」と決め打ちするより、少し様子を見ながら選ぶのが安全です。
Steamのセールで積みゲーを増やすくらいの落ち着きで、対応状況を見守りたいところです。
導入前に押さえたい3つの注意点
導入前に見ておきたい注意点は、大きく3つあります。
1つ目は、デュアルブートです。
Tom’s Guideは、SteamOSのインストーラーが現時点ではデュアルブート向きではないようだと伝えています。
「今のWindows環境を残したまま、同じPCにSteamOSを足したい」と考えている人は、少し注意が必要です。
もちろん、詳しい人なら工夫できる部分もあるかもしれません。
ただ、初心者が気軽に試すには、まだ少しハードルがありそうです。
メインPCを巻き込むと、失敗したときの心のダメージもなかなか大きいです。
試すなら、専用機で始めるほうが気楽です。
2つ目は、リビング運用の細かい使い勝手です。
同記事では、Steam Machine以外のデバイスはHDMI-CECに対応していない点や、新しいSteam Controllerとの相性が良くない可能性がある点も挙げられています。
HDMI-CECは、テレビや周辺機器の電源操作を連動させる機能です。
名前は少し地味ですが、リビング用ゲーム機としてはかなり大事です。
コントローラーを持ったままテレビも一緒に起動できるかどうかで、快適さはけっこう変わります。
ゲームを始めるたびにリモコンを探す生活は、できれば卒業したいところです。
3つ目は、導入の手間です。
Tom’s Guideは、技術的には少なくともAMDシステムでSteamOSを動かすことは可能だが、Bazziteのようなゲーム向けLinuxディストリビューションほど簡単ではなく、手間がかかるとも説明しています。
Bazziteは、ゲーム向けに作られたLinuxディストリビューションのひとつです。
ざっくり言えば、「PCゲームをLinuxで遊びやすくするための選択肢」と考えると分かりやすいです。
Steam Deckと同じような体験を狙うのか。
それとも、ゲーム向けLinux環境が欲しいのか。
目的によって、選ぶべき道は変わってきます。
Windows代わりというより、Steam専用機として見るのが現実的
今回の話題は、PCゲーム好きにはかなり楽しいニュースです。
自作PCをテレビにつなぎ、SteamOSで起動して、Steamのゲームをコンソール感覚で遊ぶ。
こう聞くと、かなりロマンがあります。
しかも、自作PCならパーツを選ぶ楽しさもあります。
性能を上げるか、静音性を重視するか、小型ケースでリビングになじませるか。
ここでケース選びにハマると、ゲームを遊ぶ前にPCケース比較動画を見続ける危険があります。
それもまた自作PCの沼です。
ただし、WindowsゲーミングPCの完全な置き換えとして見ると、まだ注意が必要です。
Steam以外のランチャー、アンチチートを使うオンラインゲーム、周辺機器の相性など、PCゲーム環境には確認すべきポイントがたくさんあります。
特に、遊びたいゲームが決まっている人は、そのゲームがSteamOSやLinux環境でどれくらい快適に動くのかを先に確認したほうが安心です。
「OSは入ったけど、一番遊びたいゲームが動かない」は、かなり悲しい展開です。
せっかく作ったゲーム機が、メニュー画面を眺める専用機になってしまいます。
そのため、いま試すなら「メインPCをSteamOS化する」よりも、「Steam用の専用機を作る」くらいの感覚がちょうど良さそうです。
リビングに置く小型PC。
余っているパーツで組む実験機。
Steam中心で遊ぶサブマシン。
このあたりなら、今回のSteamOSの話題とかなり相性が良いはずです。
まとめ:いま試すなら専用機前提が安全
SteamOS 3.8.10をめぐる今回の話題は、Valve関係者の発言を受けて、「自作PCをSteam Machineのように使う」選択肢が現実味を帯びてきたことが中心です。
特に、テレビ接続のPC、デュアルブートなし、単独ストレージという条件なら、SteamOS専用機として試す方向性が見えてきます。
ただし、現時点ではデュアルブート運用に向きにくい可能性があり、HDMI-CECやコントローラー相性など、リビング体験の細部にも注意が必要です。
GPU互換性の拡大についても、NVIDIAを含む幅広いハードウェアへの対応方針は語られているものの、具体的な時期はまだ読めません。
まずは「テレビ接続」「単独ストレージ」「SteamOS専用機として割り切る」構成から始めるのが、報道で示されている前提に近く、つまずきにくい選択になりそうです。
Steam Deckのような気軽さを、自作PCでも楽しめるようになるのか。
今後のSteamOSの展開は、PCゲーム好きにとってかなり注目度の高いテーマになりそうです。
そして何より、リビングでPCゲームを遊ぶ選択肢が増えるのはうれしいところです。
あとは、ソファから動かずに積みゲーを消化できる強い意志だけが必要です。
Sources:
・Tom’s Guide:Valve confirms you can build your own Steam Machine with latest SteamOS update
・The Verge:Valve will finally let you build your own Steam Machine with SteamOS for desktop


