Valveの新型リビングルーム向けゲームPC「Steam Machine」が、いよいよ一部の早期購入者の手元に届き始めました。
待っていた人にとっては、かなりうれしい瞬間です。一方で、まだ購入案内メールを待っているユーザーも多く、コミュニティでは開封報告と待機リストへのそわそわ感が入り混じっています。
本記事では、Steam Machineの第一波出荷で見えてきたユーザーの反応、予約キューの仕組み、そして性能や価格をめぐる評価の温度差を整理します。
Steam Machineが一部ユーザーに到着。開封報告でコミュニティが活気づく
Steam Machineの第一波出荷が始まり、RedditやSNSでは、実機を受け取ったユーザーによる開封報告が相次いでいます。
Eurogamerは、最初のSteam Machineがアジア圏の購入者に届き始め、その後イギリス、オーストラリア、オランダなどでも到着報告が出ていると伝えています。
投稿の中で目立つのは、本体サイズへの反応です。
Steam Machineの上にバナナを置いてサイズ比較する投稿や、デスク上に置いた写真などからは、「思ったよりコンパクト」という印象が伝わってきます。こういうとき、なぜかバナナは世界共通のものさしになりますね。
静音性に触れる声もあります。実際のプレイ中に本体音が気になりにくいという投稿もあり、リビングで使うゲーム機としての扱いやすさに注目が集まっています。
ただし、これはあくまで初期ユーザーの投稿ベースの反応です。全体的な評価を判断するには、もう少しレビューや長期使用レポートを待つ必要があります。
購入できない人も多数。予約キューはランダム化方式
一方で、Steam Machineをまだ入手できていない人も少なくありません。
Valveは、Steam Machineの予約について、一定期間のサインアップ後に予約順をランダム化する方式を採用しています。これは、先着争いや転売目的の購入を抑えるための仕組みです。
購入案内メールを受け取ったユーザーは、指定された期間内に注文を完了する必要があります。案内が届かなかった人は、次の在庫や追加案内を待つ形になります。
この仕組み自体は公平性を意識したものですが、ユーザー側から見ると「自分がいつ買えるのか分かりにくい」というもどかしさもあります。
SNSやフォーラムで、メールの到着を待つ声が出ているのも自然な流れです。新ハードの発売直後にこの状態になると、待っている時間まで含めてイベント感があります。楽しいような、落ち着かないようなやつです。
価格と性能には慎重な見方も。期待値の高さが評価を分ける
Steam Machineは、Steamライブラリをテレビやリビング環境で遊びやすくするためのハードです。
Steam Deckより高い性能を持ち、SteamOSを使った据え置き型のPCゲーム機として位置づけられています。PCの自由度とゲーム機らしい手軽さをつなぐ存在、と見ると分かりやすいかもしれません。
ただし、価格と性能については評価が分かれています。
海外報道では、512GBモデルが1,049ドル、2TBモデルが1,349ドルと伝えられています。一般的なゲーム機というより、小型ゲーミングPCに近い価格帯です。
そのため、「Steamをリビングで快適に遊べる専用機」として魅力を見る人がいる一方で、「同じ価格なら自作PCやゲーミングPCと比べたくなる」という声も出ています。
また、4K/60FPSへの期待についても慎重に見る必要があります。すべてのゲームを高画質・高フレームレートで快適に動かせる万能機というより、タイトルや設定、アップスケーリング技術を含めて調整しながら使うハードと考えた方が安全です。
吉田修平氏の反応も話題に。便利さと価格の高さが焦点
元PlayStation幹部の吉田修平氏も、Steam Machineを実際に試した感想を共有し、海外メディアで取り上げられました。
報道によると、吉田氏はSteamOSのUIや、コントローラーから本体を起動できる点、コンパクトさや静かさを評価しています。
一方で、3D性能やゲームの起動時間、価格については厳しめの見方も示しています。とくに価格面では、一般ユーザーに強くすすめるには難しいというニュアンスの評価が紹介されています。
この反応は、Steam Machineの立ち位置をよく表しています。
すでに高性能なゲーミングPCを持っている人には、必須のハードではないかもしれません。けれど、Steamのゲームをテレビで手軽に遊びたい人、PCの設定が苦手だけれどSteam資産を活かしたい人には、かなり気になる選択肢になります。
つまり、Steam Machineは「誰にでもおすすめの安いゲーム機」というより、「Steamをリビングに持ち込みたい人向けの専用マシン」と見るのが近そうです。
今後は追加出荷と実使用レビューに注目
Steam Machineの初回出荷は、ハードとしての存在感を一気に高めました。
実機が届いたことで、サイズ感や静音性、UIの使いやすさといった具体的な情報が見え始めています。これまでスペック表だけでは分かりにくかった部分が、ユーザー投稿によって少しずつ共有されている段階です。
一方で、まだ購入できていない人にとっては、予約キューの進み具合が最大の関心事です。追加出荷のペースや、購入案内メールがどの程度の頻度で送られるのかは、今後も注目されます。
性能面でも、初期レビューやアップデートによって評価が変わる可能性があります。SteamOSやドライバ更新で改善される部分もあるため、発売直後の評価だけで決めつけるのは少し早いでしょう。
現時点では、Steam Machineは期待と課題がはっきり見えているハードです。
届いた人の楽しそうな投稿を見ると欲しくなりますが、価格を見て少し冷静になる。そんな、なかなか悩ましい新ハードと言えそうです。
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