Epic Games Launcherが全面刷新へ。v2で起動5倍高速化を目指す
Epic Gamesが、PC向けの「Epic Games Launcher」を全面的に作り直す方針だと報じられています。
海外メディアVideo Games Chronicle(VGC)によると、Unreal Festで示されたスライドの中に、次期「Epic Games Launcher v2」によって“コールドスタートを平均5倍高速化する”という目標が含まれていたとのことです。
ここで大事なのは、「もう全ユーザーが5倍速くなる」と決まった話ではない、という点です。
現時点では、Epicが公式に詳細なロードマップを一般公開したわけではなく、提供時期や対象環境、測定条件などもまだ分かっていません。
それでも、ランチャーの起動が速くなる可能性は、PCゲームユーザーにとってかなり大きな話です。ゲームを遊ぶ前の“入口”が軽くなるだけで、日常のストレスはかなり変わります。
Epic Games Launcher v2とは?報道で分かっていること
VGCによると、Unreal Festのプレゼンでは「今後12か月のEpic Games Storeの優先事項」が示され、その中に「Epic Games Launcher v2」が含まれていたといいます。
ポイントは、単なるアップデートではなく、“ground-up rebuild”、つまりゼロから作り直すような全面再構築として扱われていることです。
これが本当に実現すれば、見た目を少し変えるだけではなく、ランチャーの動作や設計そのものに手が入る可能性があります。
Epic Games Launcherは、ゲームの購入、管理、インストール、起動を担うPCゲーム環境の入口です。
そのため、v2の対象はランチャー本体だけでなく、Epic Games Storeのストアフロントにも関わる内容になるとみられます。
ただし、VGCが紹介している情報は、Xユーザーが撮影し、Redditで共有されたスライド画像をもとにしたものとされています。
Epicが正式な告知ページとして公開した情報ではないため、今後の計画変更や優先度の入れ替えはあり得ます。ここは少し慎重に見ておきたいところです。
「コールドスタート平均5倍高速化」は何がすごいのか
スライドには、近日リリース予定の「Epic Games Launcher v2」によって、cold startが平均で5倍速くなるという内容が記載されていたとVGCは報じています。
コールドスタートとは、ざっくり言えば、アプリを最初に起動するときの立ち上がりです。
PCを起動した直後や、ランチャーを完全に閉じた状態から開くときの待ち時間をイメージすると分かりやすいです。
ゲームを遊びたいだけなのに、ランチャーがなかなか立ち上がらない。ライブラリの表示が遅い。ストア画面の読み込みでもたつく。
こうした細かい待ち時間は、1回ごとは小さくても、毎日使う人にとっては地味に効いてきます。
特にSteam、Epic Games Store、Xboxアプリなど、複数のストアやランチャーを使い分けているPCゲーマーにとって、ランチャーの軽さはかなり重要です。
ゲーム本編のフレームレートほど派手な話ではありませんが、「遊ぶまでの気軽さ」を左右する部分です。
ただし、「平均5倍」という数字には注意も必要です。
どのPC構成で測ったのか、SSDとHDDで差があるのか、ネットワーク条件をどう扱ったのか、平均をどう計算したのかは、現時点では分かっていません。
そのため、「すべての環境で必ず5倍速くなる」とは言えません。
現段階では、Epicが目標として掲げている可能性がある改善値、と受け止めるのが安全です。
ストア側の改善にも注目。パッチノートやレビュー機能も対象に
今回の報道では、Launcher v2だけでなく、Epic Games Store側の改善項目も紹介されています。
VGCによると、直近の優先項目には、ストアフロントの再構築、Launcher v2のクローズドベータ、ストア内でのパッチノート表示、地域をまたぐギフト、そして『Fortnite』向けのチャンク単位インストールなどが含まれていたとのことです。
パッチノート表示は、地味ですが便利な改善です。
ゲームのアップデート後に「何が変わったのか」をランチャー内で確認しやすくなれば、プレイヤーにとっても開発者にとっても情報が伝わりやすくなります。
クロスリージョンギフトも、地域をまたいでゲームを贈るユーザーにとっては気になる機能です。
さらに、次の段階には、Launcher v2の一般公開、プレイヤープロフィールやアバター、ユーザーレビュー、検索改善、ストアのデザインやUX改善が並んでいたとされています。
Epic Games Storeは、無料配布タイトルや大型タイトルの独占配信などで存在感を出してきました。
一方で、ストアやランチャーの使い勝手については、ユーザーから改善を求める声も少なくありませんでした。
だからこそ、今回のv2計画が本格的な使い勝手の改善につながるなら、単なる高速化以上の意味があります。
“ゲームを買う場所”としてだけでなく、“ゲームを探して、管理して、起動する場所”として使いやすくなるかが注目です。
まだ分からない点も多い。正式発表で確認したいポイント
今回の話題は期待できる一方で、まだ確定していない情報も多く残っています。
まず、Launcher v2の具体的な提供時期は分かっていません。
報道ではクローズドベータや一般公開の段階が示されていますが、いつ、どの地域で、どのユーザーから使えるようになるのかは不明です。
対応OSや必要スペックも、現時点でははっきりしていません。
Windows向けが中心になると考えられますが、詳細な対象環境はEpicの正式発表を待つ必要があります。
また、5倍高速化の測定条件も重要です。
高性能なSSD搭載PCでの比較なのか、古い環境でも大きな効果が出るのか、ネットワーク読み込みの待ち時間も含むのかによって、ユーザーの体感はかなり変わります。
今後、Epicから正式にv2の告知やベータ案内が出れば、どの部分が本当に速くなるのか、どの機能がいつ使えるのかが見えてくるはずです。
特に確認したいのは、起動速度、ライブラリ表示、ストア検索、アップデート情報の見やすさです。
このあたりがまとめて改善されれば、Epic Games Launcherは「無料配布のときだけ開くランチャー」から、日常的に使いやすいPCゲームの拠点へ近づくかもしれません。
現時点では、期待しつつも正式発表待ち。
ただ、PCゲーム環境の入口が軽くなる可能性があるという意味では、今後の動きはかなりチェックする価値があります。
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