『Psychonauts』シリーズで知られるDouble Fine Productionsが、Xboxからの独立後に自社ゲームのIPとパブリッシング権を取り戻しました。
CEOのティム・シェーファー氏によると、現在は同社のゲームを購入することがDouble Fineの運営支援につながります。Steamではすでに表記が切り替わった作品がある一方、まだXbox Game Studiosの名前が残る作品もあり、移行は作品ごとに進んでいる状況です。
Double Fineは2026年7月にXboxから独立
Double Fineは2026年7月6日、Xbox傘下を離れ、再び独立系スタジオになったと正式発表しました。
公式発表では、Xboxとの協議によってスタジオの歴史や文化を維持しながら、自社ゲームの所有権がDouble Fineへ戻ったと説明されています。
さらにシェーファー氏はKinda Funny Gamesの番組で、IPだけでなく自社ゲームのパブリッシング権も取り戻したと説明しました。
これにより、Xbox傘下で発売された『Psychonauts 2』『Keeper』『Kiln』などを含め、Double Fineのゲームを購入することが独立後のスタジオ支援につながります。
単に「会社が独立した」というだけではなく、過去に作ったゲームから得られる収益が今後の活動を支える点まで変わったことが、プレイヤーにとっても重要なポイントです。
Steamでは作品ごとにパブリッシャー表記が異なる
権利移管は完了していますが、ストア上の表示は一斉に切り替わっているわけではありません。
2026年8月22日時点でSteamを確認すると、『Psychonauts 2』のパブリッシャーは「Double Fine Productions」に更新されています。一方、『Keeper』では、現在も「Xbox Game Studios」と表示されています。
PC Gamerが8月21日に報じた時点では、『Psychonauts 2』や『Keeper』にXbox Game Studiosの表記が残っていました。シェーファー氏は、こうした表示について変更処理には時間がかかると説明しています。
つまり、ストア上にXboxの名前が残っていても、それだけでゲームの権利がXbox側に残っているとは判断できません。いまは作品ごとに表示の移行状況が異なる、と捉えるのが分かりやすいでしょう。
なお、シェーファー氏は「ゲームを購入すればスタジオの支援になる」と話していますが、ストア手数料や個別の契約条件までは公表されていません。購入額そのものが全額Double Fineへ入る、という意味に広げない点には注意が必要です。
8月31日には新たなKickstarterも開始
独立後の次の動きとして、Double Fineは「Amnesia Fortnight 2026 – Indie Reboot」のKickstarterキャンペーンを2026年8月31日に開始します。
Amnesia Fortnightは、通常の開発から離れて新しいアイデアを試すDouble Fine恒例のゲームジャムです。今回は多数のアイデアから支援者の投票で4本を選び、プロトタイプとして開発します。
さらに、その4本から1本を選び、小規模な完成ゲームへ仕上げる計画です。完成作品は、小規模で個性的なゲームを扱う新レーベル「Double Fine Action Labs」からリリースされます。
開発中はライブ配信も行われ、2 Player Productionsが制作過程をドキュメンタリーとして記録します。ゲームができていく過程まで見届けられるのは、Double Fineらしい企画です。
既存ゲームから得られる収益と今回のKickstarterは、どちらも独立後のスタジオ活動を支える手段になります。シェーファー氏は、今後ほかのプロジェクトをパブリッシャーへ提案していくためにも、できるだけ活動を続けられる期間を確保したいと説明しています。
既存作品の購入が今後の活動につながる
今回の変化で分かりやすいのは、Double Fineの既存作品を購入すること自体が、独立したスタジオの支援につながるようになったことです。
新作の発売発表ではありません。それでも、すでに発売されているゲームの売れ行きが今後の活動を支えるという意味では、プレイヤーにも直接関係する変化といえます。
特に現在は、Steamでも『Psychonauts 2』のようにDouble Fineへ表記が切り替わった作品と、『Keeper』のようにXbox Game Studios表記が残る作品が混在しています。
購入時にパブリッシャー名が気になる場合は、各ストアの最新表示を確認しておくと安心です。ただし、Double Fine側の説明ではゲームの所有権とパブリッシング権そのものは同社へ戻っています。
まとめ
Double Fineの独立で注目したいのは、会社の所属先が変わったことだけではありません。自社ゲームのIPとパブリッシング権が戻り、既存作品の購入もスタジオの今後を支える要素になりました。
次に確認したいのは、8月31日に始まる「Amnesia Fortnight 2026 – Indie Reboot」と、各ストアで進むパブリッシャー表記の移行です。気になる作品がある人は、今後のDouble Fine公式発信とあわせてチェックしておくと、独立後の動きを追いやすいでしょう。
Sources:
- PC Gamer:The newly independent Psychonauts dev now earns all the revenue when you buy games it made under Xbox: 'Buying any of our games helps support the studio'
- Double Fine Productions:Double Fine is Independent again
- Kinda Funny Games:Double Fine’s Future REVEALED W/ Tim Schafer – Kinda Funny Games Daily 08.21.26
- Double Fine Productions:Amnesia Fortnight: The Kickstarter
- Steam:Psychonauts 2
- Steam:Keeper


