PC版『NieR Replicant ver.1.22474487139…』で「父ニーア」を再現する大型Mod、バージョン1.0公開

PCモニターとコントローラーの周囲に音声波形やデータ変換UIが浮かぶ大型ゲームModのイメージ クリエイター視点
父ニーアの体験を現行PC版へ再構成する大型ファン制作Modがバージョン1.0に到達しました。

PC版『NieR Replicant ver.1.22474487139…』を、2010年の『NieR Gestalt』に近い形で楽しめるファン制作Mod「NieR Gestalt ver.1.22… Mod」のバージョン1.0が公開されました。

主人公を、若い兄ニーアから娘ヨナを救うために戦う「父ニーア」へ変更。しかも、モデルを差し替えるだけではありません。英語音声やテキスト、ムービー、衣装などにも手が加えられています。

父ニーアで現行PC版を遊んでみたかった人には気になる内容ですが、対応するのはSteam版で、公式DLCではありません。導入条件や現在残っている制約も含め、今回のModを見ていきます。

父ニーアをモデル、音声、テキストまで含めて再現

今回のポイントは、主人公の見た目だけを父ニーアへ変えるModではないことです。

Mod制作者のElevna氏が公開した「NieR Gestalt ver.1.22… Mod」は、『NieR Replicant ver.1.22474487139…』の主人公を父ニーアへ置き換える大型Modです。

ゲームプレイ中はもちろん、Act IとAct IIのカットシーンにも父ニーアのモデルを反映。表情や髪、装備品の表示、武器を背負った際の位置なども調整されています。

バージョン1.0では、さらに音声とテキストの置き換えを追加。2010年版と現行版の両方に存在するセリフでは、可能な範囲で2010年版の英語音声が使われています。

PC Gamerは、父ニーア役を演じたJamieson Price氏の音声データも移植されていると報じています。

外見を変えて終わりではなく、声まで含めて『NieR Gestalt』らしい体験へ近づけているところが、このModの面白い部分です。

追加章や衣装にも父ニーア向けの調整を実施

2010年版にそのまま戻すだけでは対応できない、現行版ならではの場面にも手が入っています。

『NieR Replicant ver.1.22474487139…』で追加された人魚姫を扱う章など、2010年版には存在しなかった場面も調整対象です。

新規場面では現行版の音声が残る部分がある一方、父ニーアの人物像に合うよう一部のセリフを変更。利用できる既存音声を組み合わせ、カットシーンの音声トラックにもタイミング調整が施されています。

衣装では、歌舞伎や侍をモチーフにした衣装などに父ニーア版を用意。さらに、クリア後のメニュー画面やオープニング、回想ムービー、ゲーム内の日付表示といった細かな部分まで変更されています。

「15 Nightmares」の構成も父ニーアを基準に調整され、夢の中では兄ニーアが登場します。

元作品との役割関係までひっくり返しているあたりは、単なるキャラクター差し替え以上の作り込みを感じさせます。

Steam版専用で、英語以外のテキストには未対応

興味を持った人がまず確認しておきたいのが、対応環境です。

このModを利用するには、Steam版『NieR Replicant ver.1.22474487139…』とModローダー「Lunar Tear」が必要です。Mod本体はNexus Modsで無料公開されています。

音声とテキストの対応言語は英語です。制作者によると、『NieR Gestalt』には日本語音声がなく、Xbox 360版でも英語音声が使われていたため、今回のプロジェクトでも英語環境の再現が中心となっています。

導入時には、ゲーム内のムービーやサウンド関連ファイルを上書きする手順も含まれます。元の状態へ戻せるよう、作業前にバックアップしておくのが安全です。

なお、『NieR Replicant ver.1.22474487139…』はPS4、Xbox One、PC向けに発売されていますが、今回のModが対応するのはSteamで販売されているPC版です。

バージョン1.0でも残る制約には注意

バージョン1.0まで到達したとはいえ、公式作品と同じようにすべてが自然に動作するわけではありません。

制作者は、公式作品と同等の品質を保証するものではないと説明しています。

特にAct Iのカットシーンでは、父ニーアの体格が兄ニーアのサイズまで小さくなる場合があります。現状では骨格の位置を自由に編集できないため、修正が難しい問題とのことです。

一部のNPC音声などでは、2010年版への置き換えが漏れている可能性もあります。新規章にも音声のない部分や現行版の音声が残る部分があり、すべてのセリフが完全に『NieR Gestalt』仕様になるわけではありません。

それでも、モデル、英語音声、テキスト、ムービー、衣装までをひとつの企画としてまとめた規模はかなり大きなものです。

公式では用意されていない父ニーア視点の現行PC版を、ファンの技術でここまで形にしていること自体が、このModの見どころでしょう。

まとめ

「NieR Gestalt ver.1.22… Mod」は、父ニーアを操作できるようにするだけでなく、2010年版の英語音声やテキスト、映像表現まで含めて現行PC版を再構成する大型Modです。

一方、導入できるのはSteam版で、Lunar Tearの準備やファイルのバックアップも必要です。日本語音声・日本語テキストには対応しておらず、カットシーンの体格変化などの制約も残っています。

父ニーアで遊べることに魅力を感じた人ほど、導入前の確認は大切です。試してみたい場合は、Nexus Modsに掲載されている最新の説明や不具合報告を確認したうえで作業を進めてください。

Sources:

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