マーベラス、Tencent系との資本業務提携を解消 『牧場物語』モバイルゲームの特定タイトルは開発中止

農場を思わせる背景の前に、画面が消えたスマートフォンが置かれているイメージ ゲームニュース
『牧場物語』IPを使用したモバイルゲームの特定タイトルが開発中止となりました。

マーベラスは、Tencent Holdings傘下のImage Frame Investment (HK) Limitedとの資本業務提携を、2026年7月31日付で解消しました。資本業務提携は2020年5月から続いていました。

あわせて、Tencentグループから『牧場物語』IPを使ったモバイルゲームの特定タイトルについて、開発を中止する旨の連絡を受けたことも発表しています。理由は、事業環境や事業採算性などを総合的に検討した結果とされています。

ただし、ここで押さえておきたいのは「すべての関係が終了したわけではない」という点です。2019年に結ばれたモバイルゲーム展開のライセンス契約は継続します。何が終わり、何が残るのかを分けて見ていきましょう。

『牧場物語』モバイルゲームの特定タイトルが開発中止

今回、開発中止となったのは、『牧場物語』IPのモバイルゲーム展開に関するライセンス契約をもとに進められていた特定タイトルです。マーベラスは、Tencentグループから開発中止の連絡を受けたと説明しています。

もともと両社は2019年3月、『牧場物語』のモバイルゲーム展開についてライセンス契約を締結しました。当時の発表では、マーベラスが素材を提供し、Tencent Gamesが開発・配信・運営を担当するとしていました。

2019年のライセンス契約を背景に進められてきたモバイル展開に、今回ひとつの区切りが入った形です。

一方で、開発中止となったタイトルの正式名称や対応OS、配信地域、価格、配信予定日などは、今回の公式発表には記載されていません。未発表の部分まで広げず、「特定タイトルの開発中止」と捉えるのが正確です。

終了するのは資本業務提携、ライセンス契約は継続

少しややこしいところですが、今回終了した資本業務提携と、『牧場物語』のライセンス契約は別ものです。

マーベラスは2020年5月25日、Image Frame Investmentとの資本業務提携契約を締結しました。その後、Tencentグループによる投資ポートフォリオや資本配分方針の見直しを背景に、Image Frame Investmentからマーベラス株式を売却する意向が示され、両社で協議した結果、2026年7月31日付で提携を解消しています。

ただし、2019年3月に結ばれた『牧場物語』IPのモバイルゲーム展開に関するライセンス契約や、その他の個別契約は継続します。マーベラスも、今回の特定タイトルの開発中止が両社間の契約関係に影響を与えるものではないとしています。

つまり、「今回のタイトルは中止」「資本業務提携も終了」「ライセンス契約は残る」という3点を切り分ける必要があります。

ライセンス契約が続くからといって、新しいモバイルゲームの開発が決まったわけではありません。ここは今後の発表を待ちたいところです。

今回の発表では家庭用ゲームへの影響に言及なし

今回の公式発表で開発中止の対象として示されているのは、ライセンス契約に基づいて開発されていたモバイル向けの特定タイトルです。

『牧場物語』シリーズの家庭用ゲームや、そのほかの開発中タイトルへの影響については、今回の発表では言及されていません。モバイルゲームの特定タイトルが中止されたことを、シリーズ全体の開発中止と受け取らないようにしたいところです。

また、マーベラスは今回公表した一連の事項について、2027年3月期の連結業績に与える影響は軽微との見通しを示しています。会社全体の業績を大きく左右する案件とは見込んでいないことも読み取れます。

まとめ

『牧場物語』IPを使ったモバイルゲームの特定タイトルは開発中止となり、マーベラスとTencent系企業の資本業務提携も終了しました。一方、2019年に締結されたモバイルゲーム展開のライセンス契約は継続します。

今後の続報を見るときは、「ライセンス契約が残っていること」と「新しいモバイルタイトルの開発が決まること」を分けて確認するのがポイントです。今回確認した公式発表では、新たなモバイルプロジェクトは示されていないため、まずはマーベラスやTencentグループからの正式な情報を待ちましょう。

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